ANVIL。

近所のTSUTAYAで「新作もOK割引」をやっていたので、折角だからと最新作をレンタル。
感じ入る事が多いだろうと言う事で(笑)、バンドを諦めきれないオヤジ達の映画「ANVIL」を借りてみました。
その当時結構人気があったHEAVY METALバンドのドキュメンタリーで、50過ぎてまだバンドをやっているって言う背景だけで、何となくストーリーは分かっちゃいそうなもんだけど、あらすじは下記の通り。

カナダのトロントで結成され、1982年にアルバム『メタル・オン・メタル』をリリース、メタリカ、スレイヤー、アンスラックスといった現在活躍する人気バンドに大きな影響を与えたバンド、アンヴィル。しかし、当の彼らだけはスターダムにのし上がることなく、その存在を忘れられていたが・・・。地元でしがない仕事をしながらバンドを続け、いまだ名声と富を獲得する夢をやめないリップスとロブのうだつの上がらない生活、しかし、どんな苦境に立たされても楽観的に現実を乗り越えようとするバンドの姿と、少年の頃より育んできた友情と絆、そして半ば愛想を尽かしながらも長年彼らを見守りサポートしてきた家族やファンたちの姿・・・。

スティーヴン・スピルバーグの『ターミナル』の脚本を手がけた、サーシャ・ガバシ監督による、ユーモアと暖かいまなざしに満ちたドキュメンタリー!!
夢を諦めきれないすべての人に捧げます!!

とまぁ、こんな感じ。
色々有るんだけど、「夢を諦めきれないオッサンバンドの話」の一言に尽きる。

しかし、「こんなにこのおじさん達を弄って良いもんだろうか?うだつが上がらないながらもそれぞれに生活がある人々をこういう持ち上げ方して良いんだろうか?」
とか言う「裏方的」な考えが頭によぎり、(オレだけ勝手に)後味の悪さが残ってしまいました。

そりゃプレーヤー本人達はスターダムにのし上がりたいだろうからドキュメンタリー映画の話しなんて願ったり叶ったりだと思う。
たとえ色物扱いされても、ライブ会場が満員になればそれはそれで満足だと思う。
でも、そう言う扱いって得てして短い期間で終わってしまうよね。
チャンスを掴んだ後どう成長していくのか?って言うのは、プレーヤー本人達の問題だから、まぁ有りっちゃ有りなんだろうけど…。

映画では日本のロックフェスに呼ばれ、出番が早い時間にも関わらず昔からのファンが集まってくれて、ライブは大成功!
色々有ったけど、アルバム作って、来日も出来て!良かった!って所で終わる。
普通に考えたらハッピーエンドなんだろうけど、オレには「その後どうなってるんだろう?どうするんだろう?」って所ばかりが気になって、勝手に後味が悪くなってしまいました。

もしかしたら本人達的には不満でも、うだつの上がらない感じで生活している事の方が幸せなのかもよ?
それをここまで持ち上げて良いものか?他人の人生で娯楽を作って良い物なんだろうか?
素直に楽しめない損な性格(笑)

音楽がメタルってのもまたアレ。個人的にはメタルは全然好きだけど、マジョリティではないよね〜。今は。
持ち上げてもキリがあると思うんだよね。
持ち上げるならもう一生遊んで暮らせる位持ち上げて欲しい。
変に楽さを味合わせて、どうしようも無い程の落差に苦しむ事が無いようにして欲しい。

そうそう。映画を見るとこの主役(?)の彼等が色んな意味で人間くさくてどうにも応援したくなってしまうのがアレだ。
オレをこんな気分にさせるんだな。

支離滅裂だけど、良い映画です。
バンドマン、見るべし。
過去のオレも含めて、ここまで一生懸命やっている(た)か?

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